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日本のものづくりを支えるのは高度な技術だ。江戸時代にさかのぼるものから現代のものまで、さまざまな「技」の現場を訪ねた。今回向かったのは、長野県飯田市に伝わる伝統工芸「飯田水引」の現場である。
婚礼や正月など祝いの席を彩る水引飾り。紙を撚(よ)ってひも状にした色とりどりの「水引」を、丁寧に結びながら形作る日本独特の伝統工芸だ。張りのある繊細で美しい細工は、いろいろな場面で人の心と心を結んできた。水引の二大産地のひとつ、長野県飯田市の「飯田水引」の現場をたずねた。
「ほとんどの工程は家庭の内職で、すべて手作業です。部品ごとに作り方を職人さんに教え、発注し、それを買い上げて、最終製品に仕上げていきます」
飯田水引の特徴は、一つひとつの部品を家庭内職の職人たちが手作りで担い、それを集めて最終製品に仕上げる分業制にある。長年培われた技術と経験が、細部の美しさと品質の高さを支えている。
時代とともに求められるデザインや用途は変わってきたが、手仕事へのこだわりは今も変わらない。祝いの場を彩り、人と人との結びつきを象徴してきた飯田水引は、これからも日本の心を伝え続けるだろう。